2020年8月18日(火)

エアコン電動ファンの強制ファンスイッチ − medama1goさんより

今回はE34乗りの雄、medama1goさんより、エアコン電動ファンの強制ファンスイッチ取り付けのレポートをいただいたので紹介しよう。強制ファンスイッチって・・・(笑)


E34な皆様、ご無沙汰しておりますmedama1goです。コロナコロナな昨今ですが、それ以上に連日の猛暑の中いかがお過ごしでしょうか?

さて、我が535i、ご存じの方も多いとは思いますが実は2代目でして、初代はシリンダーヘッドのオーバーホールやらエアコンのレトロフィットなど、それなりのメニューを熟してきたのですが、当方の不注意から事故、廃車となってしまいました。

で、現在の2代目ですがやはりエアコンが弱いようでガス補充やらなんやらやってみたのですが、今一つパッとしません。特にアイドリング時での効きの悪さが目立つようになってきました。

あ、そういえばエキパン調整出来たな?と思い出し、トライするものの固着によりあえなく撃沈(苦笑。ふと思い立ち、クーラーコンデンサに水をかけてみると、これが冷えるではないですか! 走行時には冷えてアイドリング時には冷えない。コンデンサに水をかけると冷える

ってことはコンデンサの冷却不足!? ならば、アイドリング時にジャンジャン風を送ってやれば冷えるのか!?

やってみましょう(爆

電動ファンの回路図はこうなっています。

左側がハイスピード、右側がノーマルスピード系統ですね。ノーマルスピードはエアコンが入ればONになりますが、ハイスピードはコンプレッサーのプレッシャースイッチと冷却水温に依存して動く様になっています。これを強制的に回してやれば、効率アップ!?

ハイスピード側のリレー周りです。

ちょっとわかりにくいのですが、リレーの足に番号が振ってありますね。動作用のコイルが85、86。接点用の端子の電源側が30、負荷側が87です。回路図の上のほうは電源へとつながっていますので、このリレーはマイナスコントロールになっているようです。ということは、85番の足をアースに落としてやれば、リレーがONになりファンが回るってことですね。

これを踏まえて、エンジンルームへ。いきなりですが、ファンリレーのリレーボックスです。

この車両前方にあるリレーがハイスピードリレー。この矢印部分のツメを矢印方向に押し込んでやると、ベースごとリレーが外れます。

引っこ抜いて裏を見たところ。

4本の線がつながっていますね。太さが違うのですが、太い線がファンへ行く線で、細い線が制御用の線です。ターゲットは一番手前にある黒っぽい線。青っぽい線は常時電源が来ていますので、こちらをアースへ落とさないように。間違えるとフューズが飛びます(笑)。一応テスター等で確認はしておいてください。車両ごとに配線色が違うなんてのはままありますので。

スイッチをつけるのは、キーオフ時に確認して電圧がかかっていない方の線です。あ、確認する時はリレーは引っこ抜いてくださいね。つけたままだと、どちらの線も電圧が出ます。もう一つ確実なのは、リレーの裏の足番号を見て85番と振ってある端子につながる線を探すことです。どちらにしても、ドアロック&アンロック線を探すよりは楽勝です(笑

運転席から1本線を引いてきて、先ほどの線にかませます。

皆様に嫌われる(笑)エレクトロタップで分岐しています。こういう時は簡単でいいですね。

あとは元の位置へ押し込んでエンジンルームは終わり。

左下に赤く見えるのがエレクトロタップ。それほど複雑な改造ではないので、すんなりと収まるはずです。

エンジンルームからの線の引き回しは、キーレス取り付けの記事などを参考にしてください。シリコンスプレーを使うと楽に通せます。

伸ばしてきた線を、スイッチを増設してつなぎます。

以前にオートライトのスイッチを下にずらしてつけたので、今回はその上につけることにしました。スイッチの端子の片方にエンジンルームから来た線、もう片方の端子は適当なところでアースへつなぎます。

緊張の一瞬!

ブオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。いつもよりたくさん回っております(爆

効果のほどはと言いますと、それなりに効果はある様子。市街地や渋滞中だとスイッチを切ると、途端に冷えなくなるのでよくわかります。ただ、効果絶大化というと微妙なところ。モーターやバッテリーへの負荷も気になりますので、ここぞという時にだけ使うのが良いと思います。オーバーヒートした時にも使えるかも!?

それとは別に、エキパンからのガス漏れを見つけちゃったので、またやらなくちゃいけないんですけどね、レトロフィット(爆


電動ファンの強制スイッチって・・・。なかなかの荒業だな。次回は、きっとコンデンサに冷水をスプレーして冷やすような装置を付けてくれるに違いない(笑)。末尾ではあるが、いつも面白いレポートをいただくmedama1goさんに感謝する。



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