2017年4月18日(火)

テンショナープーリーとオルタネータのベアリング − チロリンさんより

今回は初登場、E36にお乗りのチロリンさんより、テンショナープーリーのベアリングのメンテレポートをいただいたので紹介しよう。


はじめまして。チロリンと申します。

E36を入手して以来、10年以上時々ROMらさせていただいておりました。私のも数年前から重量税は最大ランクになり、定番の一通りの整備ネタは経験いたしました。ディラー様からの「年式も年式ですし、ご検討を。」の攻撃も無くなり、担当営業の方も何度も変わり、ディーラー様からの音沙汰がなくなりました。他の車種のディーラー様に遊びに行くと、車両を見たとたん、営業様の食いつきが違って来ます。(80%位の確率で、「大切にお乗りで!!」が出てきます。)

3歳くらいから父親の半田ごてを握り、中学1年で初めてエンジンを分解、組み立てを経験し、学生時代(分野はまったく機械関係でない)は整備工場に出入りしており一応、整備士免許は20年くらい前に取得いたしました。そのため各修理の難易度は正直わからない状態です(面倒くささは別)。DIYで修理などは行っておりましたが、他のサイトやこちらのサイトで出てしまったネタばかりであります。

今回は、テンショナープーリーの延命に成功したのと、おまけで燃費向上もついてきたので、地味でありますが投稿させていただきます。(少しリスキーなケチケチネタです。) E36ではありますが、M52エンジンは古い5シリーズでも使用されているため共通点があると思います。

テンショナープーリー。新車から4-5万kmあたりでボンネットより、エンマコオロギが季節関係なく鳴き始め、問答無用で交換になると思います。一度、3つとも交換しましたが、また交換したくないため、ボールベアリング部の清掃とグリス注入を行ってきました。グリスは、ウレア系のグリスもしくは、共同油脂のレアマックススーパーが少し高価ですが良好なようです。最初は1本1,000円くらいのウレア系をホームセンターで購入。レアマックスは産業用モーター用のグリスらしいのですが、省電力、長寿命の言葉でぽちっとしました。エステル系のグリスはSOXなどと反応し、長期ではよくないようです。先に結論ですが、ウレア系とレアマックスで大きな違いは体感できませんでした。グリス寿命も数万kmでベルト交換他、作業があるついでに行っているため分かりません。

方法ですが、まず普通にベルトをはずし、テンショナーを取り外します。(すでにこちらにて出ているネタなので詳細は省略します。)

ファンの間をくぐらすと、正規マニアルにあるファンは外す必要は無く、慣れれば他ごと考えながらやると作業した詳細な記憶がまったく無く、30分くらいで2本のベルトは交換できると思います。

精密ドライバーのマイナスにてシールをそっとはずして、パーツクリーナーにて洗浄、水滴をドライヤで乾かしグリスを注入するだけです。

あまり欲張って入れると、グリスをかき回し温度が上がり、劣化が早まると聞いておりますが、多めに入れてしまう悪い癖があります。多めに入れるとエンジンの熱膨張にて噴出します。
 
この方法にて、こちらは16万kmテンショナープーリーは3つとも継続使用(ばねの機械式テンショナー含む)できております。(わずかにがたつきは出てきております。) ベルト交換などの付近作業の時、ついでに入れ替えを時々行っております。

そうすると次に気になってくるのが、オルターネータ君の玉玉です。2つの玉。前後のベアリング。昨年これのベアリングを同じように施しました。

オルタを外す、割るのも、こちらや他のサイトで定番だと思いますので省略します。タイミングとしてはちょうどよく、ごろつくかな?という感じのタイミングにてグリス交換でした。この箇所は高温になり、フッ素系の長寿命タイプのグリスが使用されることがありますが、価格を見て私の玉が縮みあがり、同じく使い残りのレアマックススーパーを使用しました。(グリスの限界は180℃くらいまでっぽいです。)

方法はテンショナープーリーのベアリングと同様。シールは傷がつきますが、内側から外せないため、外側から少し強引に行きました。ベアリングを抜いて打ち込むと、抜くときに横方向にボールベアリングの玉に力がかかります。再使用が目的のためローターに装着したまま行いました。(少々なら再使用できると思いますが)

結局、私はスリップリングとブラシの磨耗(これも定番のため省略します)が気になり、後に中古にて距離の少ないオルタに交換したため、同じ作業を2度行いました。ここまでで、パーツが古ければ古いほど、テンショナーの数が多いほど、効果が体感できると思います。走り出し、巡航時、少しアクセルを踏んだ状態で体感できました。

フロントハブベアリングにも応用できます。リアは脱着に専用工具が必要で、シールが変形しても装着時に確認できず、離脱時、横方向に大きく力がかかるためお勧めできません。ベアリングも2つになりますし、玉を固定しているプラスチックが割れれば、交換しかありません。(ご参考まで、FAGのハブベアリング、リアはシールが2箇所とも2重になっていました。2箇所とも片方のシールは回転軸の外側が擦れ、もう片方が内側が擦れます。よくできています。)

通常、ベアリングシールは外せないもので、シールが破れると水などが入る恐れがありますので、お約束の自己責任もしくはご参考までお願いします。また、グリスの選定にはまだ幅があると思います。別でもっとよい銘柄、種類がある可能性があると思いますが、個人では限界です。

シールは古いベアリングで練習するのも良いかもしれません。またシールの裏にある鉄板が変形する事もあるため、指でじんわり元に戻す能力も習得する必要もあると思います。シールを外す工具も検討の余地があると思います。


テンショナープーリーって、ベアリングがダメになってくるとガタが出たり、リーンとコウロギが鳴くような音が出たりする。こうやってグリスを定期的に入れ替えると、結構長持ちするとは知らなかった。

末尾ではあるが、有用なレポートをいただいたチロリンさんに感謝する。


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