2014年6月30日(月)

イグニッションキーの空回り その2 − シェアオフボルトが外れない

イグニッションキーが空回りするようになったDD号だが、どうやらキーシリンダーの奥にあるアルミのシャフトが途中で折れてしまったことが原因だったようだ。ということは、これを交換すれば直るはず! そこで、ステアリングロックハウジングを外してみることにした。

まず、写真1のようにステアリングを外す前にバッテリーのマイナス端子を外しておく。修理中にステアリングのエアバッグを爆発させている場合ではない(笑)。


写真1 バッテリーのマイナス端子を外したところ

次に、写真2のように、ステアリングの左右裏側に付いているトルクスネジ2本を緩める。このネジのサイズはT-27だ。ちょっと特殊なサイズかな? ステアリング裏はあまりスペースがないので、通常の柄付のトルクスドライバーは使えない。


写真2 ステアリング裏のトルクスネジ

左右2本のトルクスネジを緩めると、写真3のようにエアバッグ部分を外すことができる。


写真3 エアバッグを外したところ

このエアバッグの裏には、写真4のように2本の配線が来ているので、それぞれ赤矢印の位置でコネクタから外すと、エアバッグ部分がフリーになる。


写真4 エアバッグの裏側

ここまで来たら、次はステアリング中心にあるボルトを緩める。このボルト頭のサイズは16mmだ。写真5にボルトを緩めているところを示す。


写真5 ステアリング中心のボルトを緩めているところ

このボルトは最後まで外さず、少し残しておく。その状態で、渾身の力を込めてステアリングを手前に引っ張る/手前方向に叩くと、ステアリングが少し手前に動くはずだ。ボルトを最後まで抜かないのは、ステアリングを外すときに勢い余ってステアリングを自分にぶつけないようにするためだ。

と、書きながら、DD号の場合は初めてステアリングを外すにも関わらず簡単に外れた。これなら、ボルトを抜いておいてもよかった。

ステアリングが外れると、写真6の赤矢印で示す2つのコネクタを外せば、ステアリングがフリーになる。


写真6 ステアリングに繋がっている配線のコネクタ

ステアリングが外れたら、次はレバー類だ。写真7のように、ステアリングコラムレバーホルダーを下から見ると、プラスチックネジがあるので、これを外す。とりあえず外してみたが、これって外す必要はあったのかなぁ・・?


写真7 ステアリングコラムレバーホルダーを下から見たところ

そして、今度は写真8に示すホルダー上側の左右2か所のツメを内側に押し込んでやると、ステアリングコラムレバーホルダーを外すことができる。


写真8 ステアリングコラムレバーホルダー上側のツメ

ここまで外せば、写真9のようにステアリングロックハウジングにアクセスすることができる。


写真9 ステアリングコラムレバーホルダーを外したところ

このハウジングを外すためには、写真10に示す2つのボルトを外さないといけない。しかし、このボルトはシェアオフボルト(ブレークオフボルト)で、締めこんだときにボルトの頭がねじ切れて外せないようになっているものだ。盗難防止の目的で簡単には外せないようになっているらしい。


写真10 シェアオフボルト

ともパパさんのレポートを読んでみると「2本のシェアオフボルトをタガネで回して外します」と書いてある。なるほど・・・。DDも早速、タガネとハンマーでコツコツを回してみようとしたが、ぜんぜん回らない。ドウシテ・・・?

何かコツがあるのかもしれないと思って、ともパパさんにメールで問い合わせたところ、「私は古いマイナスドライバーとタガネで回しましたが、あまり苦戦は強いられませんでしたよ。一旦切り欠きが出来てしまえば、そこを集中攻撃すれば回ると思います。」とのご回答をいただいた。どうやら、回らない原因はDDの不器用さのようだ(苦笑)。

その後、15分ほどタガネとハンマーで格闘していたが、ボルトの頭がボロボロになっていくだけで、一向に回る気配がない。

「今日はこのへんで勘弁しといたろか」という捨てゼリフとともに、今日のところは諦めるのであった・・・。

つづく・・・。



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