2011年9月4日(日)

LKMの改造 − DIP BEAM警告とTAIL LAMP警告対策

今日はちょっと時間ができたので、以前から牛ちゃんに頼まれていたLKMの改造をやってみることにした。牛ちゃん号は、最近、ロービームをHIDにしたため「DIP BEAM」警告が出るようになったらしい。また、LEDのハイマウントストップランプを付けているので、「TAIL LAMP」警告も出るらしい(これって、関係あるのかなぁ・・・?)。

実は、DD号もロービームのHIDを交換してから、たまに「DIP BEAM」警告が表示されるようになっていたので、ついでにDD号のLKMも改造しておこう。

まずは、作業の練習のために(?)、DD号のLKMから改造する。現在、DD号についているLKMを写真1に示す。P/Nは、61 35 8 350 375のものだ。


写真1 DD号についているLKM

DD号のLKMはしょっちゅう変わっている。それは、オフ会の時、「LKMの調子が悪いんですけど・・・」と相談を受けたときに、「じゃぁ、DD号のものと交換しましょう!」と交換してしまうからだ(笑)。もちろん、DDは自宅に予備のLKMを持っているので困らないし、たいていの場合は交換したLKMを修理して使うことができる。

それはさておき、DD号のLKMの基板を取り出してみると、写真2の赤矢印のようにDIPタイプのICが載っているのがわかる。


写真2 LKMの基板

これなら比較的改造が簡単だ。ちなみに、改造方法の詳細については、「LKMの解析(DIP BEAM警告回避!) − 岩野師匠より」を参照してほしい。

まずは、写真3の赤矢印の部分のパターンをカッターナイフで切断する。切断後は、テスターで絶縁されていることを確認しておこう。


写真3 パターンのカット

続いて、写真4のようにジャンパー線をハンダ付けする。これは、IC(4021)の1番ピンをGNDに接続するためのジャンパー線である。


写真4 ジャンパー線をハンダ付けしたところ

ハンダ付けするときのコツとしては、基板上のハンダ付けする部分に付いているフラックスをあらかじめ剥がしておくことと、ハンダ付けする配線の両端に予備ハンダをしておくことである。

これで、DD号のDIP BEAM警告対策は完了だ。後は、このLKMをDD号に戻せばいい。楽勝、楽勝!

 

さて、作業の練習できたので、次は牛ちゃん号のLKMの改造だ。といっても、手元に牛ちゃん号のLKMがないので、予備のLKMを改造して牛ちゃんに郵送することにする。部品箱をあさると、写真5のようなLKMが出てきた。


写真5 予備のLKM

これは、九州のある方が「困った人がいたら使ってください」と送ってきてもらったものだ。ありがたや、ありがたや・・・。

このLKMの筐体を開けると、写真6のような基板が出てくる。ちなみに、このLKMのP/Nは 61 35 1 379 372だ。


写真6 LKMの基板

この基板もDIPタイプのICが搭載されており、おまけに表面実装の部品がない。超楽勝パターンである(笑)。

まずは「DIP BEAM」警告対策から始める。写真7に示す基板裏面の赤矢印部分のハンダをハンダ吸い取り器で吸い取る。


写真7 ハンダを除去するところ

そして、写真8のように、基板表面にあるジャンパー線を引き抜く。写真で「B5」と示されている部分だ。


写真8 ジャンパーを引き抜いたところ

そして、写真9のように、このジャンパー線をB4のジャンパー線にハンダ付けする。


写真9 ジャンパー線をハンダ付けしたところ

一方、「TAIL LAMP」警告対策は、IC(4012)の15番ピンをGNDに接続してやればいい。まず、写真10のように基板裏面のパターンをカッターナイフで切断する。


写真10 パターンを切断したところ

そして、写真11のように、IC(4021)の15番ピンとGNDをジャンパー線で接続してやる。


写真11 ジャンパー線で接続したところ

これで、「DIP BEAM」警告と「TAIL LAMP」警告を殺すことができた。改造が終わったLKMを写真12に示す。上が牛ちゃん号に乗せられるもの、下がDD号のものである。


写真12 改造したLKM

上記のようにLKMを改造しなくても、DIP BEAMやTAIL LAMP警告は無視しておけばいいのだが、「ポーン」という音が心臓に良くないので(笑)、できれば改造しておいた方がいいだろう。



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