2009年8月6日(木)

オルタネータのレギュレータ交換 − medama1goさんより

今回はmedama1goさんより、オルタネータのレギュレータ交換のレポートをいただいたので紹介しよう。


今年6月30日のメンテ記事にて交換したM50エンジンのオルタネーターですが、7月頃から電圧が不安定になると言う事態が、度々発生するようになったと連絡を受けました。

実は、オルタネーターを中古で入手した際の分解掃除で、ブラシがかなり磨耗していることは把握していましたので、今度こそブラシ&レギュレータの交換で決着がつくと踏んでいました。

さらに、boven7さんのページでレギュレータ交換が不発に終わった記事を見て、boven7さんに問い合わせたところ、といさんがレギュレータを持っているとの事で、といさんから連絡頂けるよう手配までして頂きました。

そこでといさんとお互い手持ちのレギュレータを交換したのですが、いかんせんレギュレータの物々交換を思い付いたのが、中古オルタを取り付けた後。物々交換から実に2ヶ月近く眠らせていたレギュレータが日の目を見ることになりました。

まずはバッテリーのマイナスをはずします。これを忘れると、かなり危険な目にあいますので、ご注意を。エアクリボックスとオルタネーターの冷却ダクトをはずします。

続いて、テンショナーに15mmのレンチをかけてベルトをはずします。

ベルトが外れたら、オルタネーター裏の配線をはずし、上下でオルタネーターをエンジンに止めているボルトを抜いて、オルタネーターをはずします。

外した部品です。一番手前の塊のような部品がオルタネーター。

裏側にあるネジ類です。

まずは緑色の矢印の所にあるナットを外し、端子のカバーを取ります。カバーが取れたら、青矢印のナットと赤矢印のネジを外して、カバーを外します。

車載状態でもカバーは取れますが、この写真で一番左側にあるナットはエンジンブロックとの隙間部分になり、非常にアクセスしにくい上、落とした場合など確認がほとんど不可能になりますので、テンショナー式ベルトなら簡単に脱着ができますので、降ろしたほうが得策だと思います。

カバーが外れたら、目指すレギュレーターが見えてきます。ピンボケご容赦

固定しているビス2本を抜けば簡単に外れます。レギュレーターのついていた穴から、こちらもかなり磨耗したスリップリングが見えます。

どうも、こういった摺動部には磨耗防止のためにグリスを塗りたくなるのですが、オルタネーターのスリップリングに関しては、グリスはご法度だそうです。と言うのも、グリスを塗ると削れたブラシのカスや埃等が堆積し、スリップリング間でのショートを誘発するそうで、こうなるとオルタネーター本体の交換になるようです。

こちらが交換するレギュレータAssy、新旧比較です。

言わずともわかると思いますが、右が新品です。明らかにブラシの長さが違いますね。これぐらいの差があると、交換するにしても期待がもてると言うものです。

この新品ブラシをもとあった所へつけるのですが、ブラシが長い分、バネが効いているのですんなりとは位置が合いません。しっかりとスリップリングに押し付けて、ネジ穴をあわせてからしっかりとビスで固定します。あとは分解と逆の手順で組み付けます。

さて、ベルトを張ってエアクリを仮につけて試運転。

電圧は14V弱を指して安定しています。ヘッドライトをつけて13.5Vまで落ちますが、そこから落ちる気配はありません。さらにハイビームも点灯しブロア全開で全負荷をかけてみますと、一旦は落ち込むものの、すぐに13.5V強まで持ち直して安定します。

アイドリングでこれですから、走行中はもっと安定するでしょう。まだまだスリップリングとブラシのあたりが出ていないので、100km程走った後で、また様子を聞いてみたいと思います。


オルタネータのレギュレータやブラシは、簡単に点検することができないので、予防保全が難しいところである。DD号のレギュレータもそろそろ交換してみたいところだが・・・。

末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただいく medama1goさんに感謝する。



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